超濃厚高級卵はお菓子作りに不向き?説。

選ぶも何も、普通にスーパーで買ってます。という方がほとんどの「卵」。
ですが、素材にこだわって作るなら、やっぱ「高級卵」でしょう。
って思った事ないですか?
※多分やけどあんまないと思う。
※というワケで独り言感覚で聞いてください。
でもその考え、ちょっと待った!
※考えてもなかったのに待たされる身にもなれ。
高級卵だからといって、お菓子が美味しくなるとも言い切れないんです。
その昔、知人から「これ、めっちゃいい卵だからお菓子に使ってみて!」と言われ
※そんな昔でもないけど。
※さすがに平成ではあったと思うけど。
確か1玉50〜60円ほどする代物だったと思いますが
※通常の2〜3倍のお値段。
※ありがとう。本当にありがとう。
黄身が超濃厚で、黄色というよりオレンジ色。
こんな高級な濃厚卵だったら、そりゃ作るお菓子も美味しいに決まってら☆
そう思って、一番卵の味が感じられそうな「プリン」を作って食べてみたところ
プリンが卵臭い。
もうこれほぼ卵やん。
オーブンで焼く焼きプリンを作ったつもりが
ほぼ卵焼きやん。
となった経験があります。
※苦いより卵臭い経験。
あの時の残念さったらなかったわ。
※「ガーン。」てなった。
※↑リアクションは昭和。
でも、普段感じていなかった“卵臭い”という感覚を知った初めての時でもありました。
※時々いらっしゃいます。卵臭が苦手な方。
※その人の気持ちがわかるようになった時。
※↑人の気持ちに寄り添うパティシエ。か。
それからというもの、「材料に使う卵は高級であればあるほどお菓子が美味しくなる説」は
私の中から消えました。
※ガーン&チーン。
※でもその後普通に卵かけご飯にしたらのけ反るほど美味しかった。
※ちょっとだけ、泣いた。
とはいえ、その卵がお菓子に合わなかっただけで
作るお菓子によっては、その卵臭が合う事もあるかと思います。
※卵臭が活かされるお菓子とか。
※↑卵焼きしか出て来んのやけど。
そして、同じ高級卵でも、「ヨード卵光」で作るプリンは絶品!だったりするので
※どないやねん。てなる。
※でもマジでこれはやってみてほしい。
※めっちゃプロっぽいプリンできるから。
高級=お菓子に不向き。というワケでもないのです。
お菓子の材料は、高級であればあるほどいいとは限らない。

結果、“高級”かどうかが決め手ではなく、どんな特徴の卵をどんなお菓子に使うか?がポイント。
※今回の卵に関しては「黄身の濃厚さ」が特徴。
※それをどう活かすかがポイント。
※私は完全にコロしてしもたんでね。プリンで。
これは、卵意外にも言える事で、例えば生クリームも
脂肪分が高ければ高いほど美味しくなる。という事でもなく
どんな味や口当たりに仕上げたいか?で選ぶべき。
※たまに脂肪分指定のレシピとかあるけど、あれは絶対守った方がいい。
ジャムに使うフルーツも、糖度が高過ぎると砂糖とのバランスが取り辛く
ジャムには不向きになってしまう事もある。
※フルーツにもよるけど最低でも50%の砂糖は入れないと保存が効かなくなるのでね。
※だから甘くない落ちこぼれ的なフルーツが実は向いていたりする。
※そもそもジャムは保存目的以外にも、規格外のフルーツを美味しく加工して捨てずに食べ切るために作られていたのでね。
素材が素晴らしいからといって、絶対にお菓子が美味しくなるというワケでもない
という事が言いたかった。
※らしい。
お菓子作りを突き詰めていくと、最高の材料を使って、究極の美味しいやつを作ってみんなをのけ反らせてやろう!
※せめて「驚かせよう」で良くないか。
と考えがちですが、材料は適材適所。
※ここで「適材適所」って合ってる?
※↑「適材適所」が適材適所かどうか聞くってゆー。
高級かそうでないかに関わらず、味のバランスや仕上げたい理想の味に見合った材料を選ぶようにしましょう。
※ちなみに超高級卵はその後卵焼きにもされましたが、TKGの方が断然美味しかったです。
※美味しいやつはそのまま食べるのが一番美味しい説。
ちなみに私は、卵は普通にスーパーかプロ用食材店で、普通の値段のものを買っています。
※卵に関しては“普通”である事の安心感ハンパない。
※もう卵焼きプリンは作りません宣言。
こだわりを持つ事はもちろん大事ですが、「材料の最適な使い方」の見極めは、間違えないようにね。
※材料のためにも。です。
※↑材料に寄り添うパティシエ。か。
では、バイちゃ☆
※最後の最後ダッサ。