【検証】トレハロースを使ったケーキの仕上がりの違い。

製菓材料研究室
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トレハロースをお菓子に使う理由。

トレハロースについては、一度特集済みですが

結局どうやって使うん?

使うと何が違うん?

で、トレハロースって何なん!?
※それはトレハロース特集記事を読んでくれ。
※ついでに空気も読んでくれ。

と疑問を抱いた方もいるのでは。
※全然いなかったりして。
※それでもやるけどね。
※検証ゴリラだから。

というワケで、今回はミニパウンドケーキで、トレハロースを使ったものとそうでないものとを比較してみたいと思います。

ちなみに、ケーキにトレハロースを使う理由としては

・しっとりした生地にしたい時
・甘さを控えめにしたい時
・「これ、トレハロース入ってるねん!」って言いたい時

等です。
※3つめ絶対要らんやろ。

では、検証結果を見ていきましょう。

トレハロースを使ったケーキとそうでないケーキの違い。

今回は、通常のパウンドケーキで使うブラウンシュガーを、20%トレハロースに置き換えたもの

置き換えずブラウンシュガー100%で作ったもので比較します。

その他材料は全く同じ。

焼成時間も焼成音頭も全く同じです。
※盆踊りは今じゃない。
※もとい、温度。

というか、それぞれの生地を作って、同時に焼いています。

まずは焼き上がりの表面から。↓

左がブラウンシュガーのみ右がトレハロース入り

同じっちゃ同じですが、違うっちゃ違う。
※どない。

若干ブラウンシュガーのみの方が割れ目が綺麗かな。と。
※真ん中で1本に割れてる感じ。
※1本筋通ってますね。的な。

トレハロースの方は割れ目が2本に分かれて場所もまちまちの状態。
※紆余曲折しましたね。的な。

この割れ目の原因と思われるのが、コチラ。↓

真横から見てみると、右のトレハロースケーキの方が、若干膨らみが大きいのがわかります。

もちろんベーキングパウダーの量も使っている薄力粉の銘柄も同じ。なのにです。

この膨らみ方の違いが、割れ目の違いに出た模様です。
※現場からは以上です。
※終わるな終わるな。

では、カットして断面を見てみましょう。

左がブラウンシュガーのみで、右がトレハロース入り

同じっちゃ同じですが、違うっちゃ違う。
※再放送。か。

カットした部分がたまたま、とも言えますが、ブラウンシュガーのみの方が大きめの気泡が多いように見えます。
※見えるだけやったらゴメン。

そして、若干トレハロース生地の方が、キメ細かいようにも見えます
※だからゴメンて。

大きめの気泡が多い方が膨らみやすいように思えますが、気泡が少ない方が膨らんだ不思議。
※トレハロースの七不思議。
※あとの6つにどんな不思議が隠されてるん。

では、実際食べた感じの違いはというと

トレハロース入り
・しっとり
・キメ細かい口当たり
・甘味があっさり

ブラウンシュガーのみ使用
・ふんわり
・若干キメの粗さを感じる口当たり
・一瞬パサつきを感じるが、噛むほどにしっとりする
・甘味がしっかりついている

という結果に。

とはいえ、ブラウンシュガーのみの感想は、トレハロース入りに比べると・・

程度の違いであり、ブラウンシュガーのみで作ったケーキだけを食べれば

全く気にならない、というか普通に美味しいです。
※吾輩の作るお菓子はどれも美味しいのだ!
※↑デーモン的な閣下ですか?

が、よりしっとりさせたいお菓子や、きめ細かさにこだわるお菓子には

トレハロースが大活躍すると思います。

トレハロースの意外な原材料と使い方。

そのしっとりはどこから来るのかしらん?と思ってトレハロースのパッケージを見てみると

「原材料:コーンスターチ(アメリカ他)、タピオカでん粉(タイ他)、馬鈴薯でん粉(日本)」

と書かれてあります。
※世界中からでん粉集めました感。

この「でん粉」に含まれる酵母から作られる天然のお砂糖が「トレハロース」です。
※正体、見破ったり!
※↑普通にパッケージに書いてるで。

「でん粉」と聞くと“しっとり”というより“ねっちり”が似合いそうですが

なんとなく納得。
※スッキリ納得してくれよ。

そして、トレハロースは通常のお砂糖より保水性が高いのも、しっとり食感の要因。

それから、生地をしっとりさせるだけではなく、安定したメレンゲ作りにも役立ちます
※公務員か。
※↑「安定」のとこだけで公務員化すな。

おそらくでん粉の“ねっちり感”が卵白の気泡を安定させてくれるのでしょう。
※知らんけど。
※雰囲気で言うてるけど。

シフォンケーキ初心者の方には、卵白に加える砂糖の30〜40%をトレハロースに置き換えて作る事をおすすめします。
※とかイキって言うてるけどまだやった事ないねんウチ。
※やるから。すぐやるから。
※すぐやる課。やから。

その他、私は作りませんが、パンに使うとふわふわ食感が持続するそうです。
※それはやらんけど。後にも先にもやらんけど。

トレハロースって、そんな子なんです。
※どんな。

使った事のない方は、目的に応じて、ぜひ取り入れてみてください。

ちなみに通常の砂糖と違って、賞味期限がありますので。

そこだけ注意です。
※使い切れる量で買おう。

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