外はサクサク、中はふんわりの失敗しない絞り出しクッキーの作り方。
本格的にお菓子作りに挑んだ時、大体ぶつかる壁。それが、絞り出しクッキー。
※ぶつかってない?ねぇぶつかった事ない?まだぶつかってない?今どの辺?
※↑シンプルにウザい。
作った事ある方ならわかると思います。
絞り出しクッキーって、地味にムズい。
※生地がゆる過ぎても硬過ぎてもダメ。
というか、作る前はちょっとナメとるんです。
※ゴメンて。
絞り出して焼けばいいと思って。
※いや、それはそうなんやけど。
でもいざ作ってみると、絞り方が何気に難しかったり、そもそも生地が絞り出せる状態じゃないとか、焼き加減も慣れるまで難しいとか、ただ絞り出せばいいってもんでもないんです。
※それは絞り出しクッキーじゃなくて『ただ絞り出しただけのクッキー』やで。
※↑どう違うん。
ゆえに、一度作ってその難しさに恐れおののき、苦手意識を持ったまま引きこもっている。なんて方もいるのでは?
※大丈夫、出ておいで。
今日はそんな方のために、外はサクっと、中ふんわりの失敗しない絞り出しクッキーのレシピおよびコツを公開いたします。
このレシピで、出来上がりはツヤツヤでサクサクの、プロ級に美味しい絞り出しクッキーが作れるようになります。
※『ツヤツヤ』ではないやろう。
ちなみにこのレシピ、クッキー作り材料常連のアーモンドプードルは使いません。
では、レッツ☆絞り出し。
※↑何を絞り出したんや。
失敗しない!基本の絞り出しクッキーのレシピ。
下準備
・バター、卵白は室温に戻しておく
・オーブンの予熱は190℃に設定する
・絶対美しく絞り出してみせる!と家族や友人に宣言する
※そして「へぇ。」って言われます。
手順
①ポマード状のバターに粉糖とバニラペーストを加え、ハンドミキサーの高速でふわっふわのクリーム状になるまで撹拌する。
※のっけから超重要ポイント。
※最初のバターの状態から大事。
※ハンドミキサーの抵抗がほぼないぐらい柔らかい状態でスタートしてね。
撹拌時間は約5分。
※実際やってみて。めっちゃ長いから。
※まだ?え?まだ?ってなる。
※室温が低く、バターがいつまでも硬い時はボウルの底を一瞬だけ火にかけると柔らかくなります。
※一瞬だけよ。一瞬。
白っぽくツヤがあって、ギリギリでその形を保っているぐらいの柔らかさまで空気を含ませる。
※ハンドミキサー必須。
※だからって溶かしちゃダメよ。
サクフワの絞り出しクッキーの食感を決めるのは、空気をたっぷり含んだこのバターの状態です。
※心してかかりましょう。
②卵白を2~3回に分け加え、その都度よく攪拌し、加えきったら最後に再び1分程度攪拌してふわっふわのクリーム状にする。
※ふわっふわリターンズ。
※➀の画像と何が違うんでしょうか。
※よく見るとぽってり感が増していますね。
※↑苦肉の策感。
③薄力粉をふるいながら加え、ゴムベラは立てた状態で切るように混ぜる。
※最初は混ざりにくいけど、そのうち馴染んでくるから諦めないで。
※そしてお願いだから練らないで。
※ほらごらん。馴染んできた。
④最後は混ぜムラをなくすため、ゴムベラは横にしてボウルに擦り付けるように4~5回撫でまわす。
※まわすなまわすな。
※撫でるだけでいいのよ。
⑤口金をセットした絞り袋に生地を入れ、耳たぶぐらいの柔らかさであればそのまま絞り出し、硬ければエアコン(温)の風に当てるかドライヤー(温)に当てて柔らかくする。
※軽い力で握れるぐらいまで。
※この時の生地の柔らかさ、超重要です。
※硬い生地を柔らかくする時は、絞り袋に入れた状態でまんべんなく平にしておくと均等に柔らかくなります。
⑥シルパンを敷いた天板に、まずは中心部分を作るように、最初の生地を絞り出す。
※画像はイメージを伝えるため一度口金を離していますが、実際は離さず次の巻き工程に進んでください。
※左が目指す形。この形の一段目の中心を作る気持ちで一絞りする。
※この時口金はシルパンに対して垂直に。
⑦最初の一絞りから続けて、その周りを囲む気持ちで一周する。
※絞り出しクッキーって気持ちの問題なん。
※これまた口金を一旦離していますが、実際は離さず続けて進んで。
※そして自分の決めた道をただひたすらに進んで。
※↑スゴい大事な事やけど今要らんよ。
⑧一周したその足で、続けて二段目に突入し、二段目も一周したら最後は『シュッ!』っと引くように切る。
※二段目は一段目より一回りぐらい小さい気持ちで巻く。
※絞り出しクッキーのポイントって最終メンタルなん。
※ここまでの絞り出しの工程全て口金は必ず垂直で。
⑨⑥~⑧を繰り返し、生地同士が重ならないよう配置する。
※ひとつひとつに魂を込める
※↑そんなとこで魂使うな。
※集合体アレルギーの人いたらゴメン。w
⑩190℃に温めたオーブンを、170℃に下げて14~15分焼成する。
※焼きムラのないよう途中で天板の前後を返す。
※温度下げ忘れ要注意。
※↑やった事あるやろ。
⑪生地の凸の部分が薄く色づいたら焼き上がり。
絞り出しクッキーの焼成時間は本当に繊細です。
※私の心。ぐらい繊細。
※黙れ。
30秒で焼き色が違ってきたりするので、お使いのオーブンで何分が適当か、様子を見ながら調節してください。
絞り出しクッキーを上手に焼くポイント4つ。
1.バターは絶対に溶かさず、でも溶けるギリギリ手前ぐらいまで柔らかくし、極限まで空気を含ませる事。
※目指せマヨネーズ状。
2.絞り出す時の柔らかさは軽い力で握れる程度まで柔らかくする事。
※目指せ耳たぶ状。
※でも実際絞り出す時は割と力がいります。
※小さなポイント大きな矛盾。↑
※ちなみに絞り出すのにめっちゃ力が要るって時は生地がまだ硬い証拠。
※これはもう練習して感覚を掴むしかない。
3.絞り出す時は、必ず天板と口金が垂直になるように。
※目指せ直角状。
※『直角状』て何。
4.焼き加減はオーブンのクセと相談の上、最適な焼成時間を見つけ、好みの焼き加減を追求する事。
以上、絞り出しクッキー克服大作戦☆でした。
※いつからそのタイトル・・・
工程自体はそんなに難しい事はなく、揃えるお道具も大したことないのですが、何せバターおよび生地の状態(柔らかさ)が命!です。
※「命!」のとこはゴルゴの命ポーズで。
※実際やると絞り出しクッキーが上手になるらしいです。
※ムダで大きなウソをつく。↑
それらコツを掴めば、違う形の絞り出しクッキーも屁のカッパ。
※屁とカッパの関係性を教えてくれ。
40個はちょっと多いかな〜。とお思いでしょうが、バターの撹拌がこの量じゃないと難しいので、最初はこの量で作った方が作りやすいです。
※生地は絞り出した状態で冷凍できます。
※解凍せずに冷凍のまま焼成できます。
飽きたら違う口金で絞り出してみるのも楽しいですよ。
※口金が違うだけで全然印象は変わるので。
作ったクッキー生地は絞って冷凍できる!
いやいやいや、それでも量がちょっと多過ぎる・・・というときは、クッキングシートかラップを敷いたバットなどに絞って、そのまま冷凍庫へ郷!
※アースジェットのCMでお馴染みの〜。じゃないねん。
※もとい、Go!
カチカチになったら密閉容器に入れ替えて、そのまま1ヶ月ぐらいは日持ちします。
しかも、焼くときの冷蔵戻し不要。
※冷凍庫から直接予熱済みオーブンに入れて焼成できます。
事前に作っておいて、焼きたいときに焼きたいだけ焼けるので、冷凍常備しておきましょう。
※お菓子作り意識高い系の常備おやつ。
さぁ!これで今日からあなたも絞り出しクッキーマイスター。
※誰がなりたいん。それ。
たくさん練習してアレンジして、絞り出せるだけ絞り出してくださいね☆
※なんだか印象が悪いワード。↑
シルパン、口金、その他材料は、まとめて買うならcotta ←がお得で便利です。