巷に溢れるケーキの“粉”問題。
巷に溢れるケーキのレシピ。
薄力粉、全粒粉、ホットケーキミックス、米粉、obc…
※最後のそれはラジオ大阪。
ありとあらゆる“粉”を駆使して作られていますが
結局のところ、ケーキになったらどない違うん?と疑問をお持ちではありませんか?
今日は、そんな“粉迷子”の皆様に向け、ホットケーキミックス・薄力粉・米粉の3種類でパウンドケーキを焼いてみて
その違いを日本で一番わかりやすく説明したいと思います。
※ぃよっ!日本一っ!!!
※↑自称。やで。
この検証結果を見て、皆様の新たな“粉”の世界が開けたら嬉しいです。
※怪しい粉とちゃうよー。
※間違っても小分けにして持ち歩くんじゃないのよー。
ホットケーキミックス・薄力粉・米粉の3種でパウンドケーキを焼いてみた。
そもそも、ホットケーキミックス・薄力粉・米粉、それぞれどんな粉やねん。というところから。
※今日、長い日やで。
まず『ホットケーキミックス』。
ホットケーキミックスにミックスされているのは、主に小麦粉・砂糖・塩・ベーキングパウダー・香料等。
それがホットケーキを作るのに丁度いい具合に配合されている粉。
なので、この材料が含まれるお菓子なら、何でもこのホットケーキミックスを代用して作れるってワケ。
ただし、配合が自分で変えられないので、決まった味になりがち。
その配合にこだわりたいのであれば、我らが『薄力粉』の出番。
薄力粉は、小麦粉を原料とする粉(強力粉・中力粉・薄力粉)の中で、一番グルテン量(タンパク質)が少ない小麦粉の粉末。
※グルテン(粘り)が少ないからケーキはふわふわに、クッキーはサクサクになるんだね☆
※メガネ。↑
この薄力粉を軸に砂糖、ベーキングパウダー、砂糖の量を調整し、自分好みのケーキ生地にする事ができる。
そして『米粉』。
ネーミングそのまま、米を粉末にした粉で、小麦粉アレルギーの救世主であるこの魔法の粉は、大体のお菓子で薄力粉の代用として使用可能で
全国の小麦粉アレルギー達から絶大なる信頼を得ています。
※『日本米粉協会』まであるんだぜ。
※『協会』と名の付くもの無限説。
薄力粉に比べ、粉末がサラサラしていて、主成分は『でんぷん質』。
グルテン(タンパク質)を含まないので、小麦粉の代用として使えば『グルテンフリー』になーる。
※最後教育テレビの博士感。
※メーカーによっては少量のグルテンが添加されている場合があるので、成分をよく読み、用法用量を守って使いましょう。
※米粉って薬なん?
そんな講釈はどっちでもいいので、その違いを。
※そんなん言わんとってぇや。
※めっちゃ調べたんやで。
今回は、3種の粉でミニパウンドケーキを焼いてみました。
※デケぇやつ焼くと3本消費するの大変やからさ。
※ミニで勘弁してくださいよ。
左から薄力粉、米粉、ホットケーキミックスです。
薄力粉と米粉は、粉以外の材料・分量は全く同じ。
※粉以外に卵、アーモンドプードル、バター、ベーキングパウダー、バニラオイルを使用。
ホットケーキミックスに関しては粉類の配合が決まってしまっているので、ホットケーキミックスに合わせてその他材料の分量を変えています。
※でも材料自体は薄力粉と米粉とほぼ同じ。
焼成時間、温度はは3種とも同じです。
いやいや、上から見ても違いが全くわかりませんやん。
ですよね。では、ひとつずつ詳細を見てみましょう。
※↑この2行なんの時間。
まずは薄力粉のパウンドケーキ。↓
普段から薄力粉で焼いてる私からしたら、完全に『いつものやつ。』です。
いい感じに膨らみ、表面はしっとりこんがり。膨らんだ割れ目も美しい。
次に米粉のパウンドケーキ。↓
先に薄力粉バージョンを見せたのがいけなかったかしら。
※他界した祖母のおぱいを思い出します。
薄力粉に比べ、膨らみがイマイチです。
そして膨らまない分、ずっしり感がスゴい。
※重。ってなる。
ただ、焼き色はしっかりついて、小麦粉不使用でもちゃんとケーキのいい匂いがします。
※でもやっぱ重。ってなる。
そして最後はホットケーキミックスのパウンドケーキ。↓
ちょっとワロてまうぐらい膨らみます。
※そんな膨らまんでも。w てなる。
3種揃った画像を見ていただけるとわかると思いますが、何もしないと割れ目が変なところにつきます。
※ライダースジャケットのチャックみたいな位置になってる。
焼成し始め15分ぐらいのところで、ナイフ等で切り込みを入れたらめっちゃキレイに真ん中で割れたんやろうな。
※↑今後悔する時間じゃない。
以上、横から見た図から予想されるのは、生地の中身ですね。
※多分米粉がギュって詰まっててホットケーキミックスが一番空気入ってるんやろな。
※今から見るやつ全部言うてるで。↑
では、カット面をチェックしてみましょう。
もはや説明不要かと思われますが、左から薄力粉、米粉、ホットケーキミックスです。
※でしょうね。
そして、予想通り生地の目の詰まり具合も米粉→薄力粉→ホットケーキミックスの順で軽くなり
膨らみ方に合わせて中に含まれる気泡の量が違ってきます。
となると、食感はどう違ってくるのでしょう?
食べ比べてみました。
米粉:生地が詰まってる分、少し硬めの食感。
しっとり感は抜群。
小麦粉の香りが無い分バターの香りがしっかり立つ。
若干口の中でモロモロする。
※口どけが薄力粉とは違う。
薄力粉:食感ふんわり。
しっとりして小麦粉とバターの香りがしっかりする。
米粉に比べ甘味を感じやすい。
※砂糖の量は同じなのに。
米粉に比、べアーモンドプードルの香りもしっかりしている。
ホットケーキミックス:ふんわりしてるけど、米粉や薄力粉に比べ若干パサつく。
バニラの香りが一番強い。
なんというか、いわゆる『市販』の味。
※スーパーとかのパンコーナーに売ってるケーキの味。
小麦粉の香りがあまりしない。
食感や味は私の個人的な見解なので、どれが正解でどれが不正解とかはないです。
※みんなそれぞれに美味しい。
※みんな違ってみんないい。
※↑世界平和。
ただ、今後パウンドケーキを焼こうと思った時、こんなケーキにしたいな・・・
※ほわんほわんほわんほわわわ~ん。のやつ。↑
と思った時、この違いがわかっていれば、アレンジもしやすく
作りたい理想のケーキに近づけるかと思います。
※小麦粉アレルギーの方は米粉でもしっかり膨らむケーキを考えて作ってみる。とかね。
※そんなケーキできたら私に教えてください。↑
違いはあれど、正解は決まっていない。
結果、自分で思いついて自分で作って自分で食べてみて、めっちゃ楽しかったです。
※幸せそうで何よりです。
個人的にはどれも美味しいし、どれも成功だと思ってます。
※パウンドケーキに正解は無い。
実家に持ち帰り、家族の意見ウィ聞いても、みんな好みはバラバラ。
※↑「ウィ」のとこ奇跡のミスタイプやったから記念においといた。
※ホントは「を」。
作ってみて食べてみて、美味しかったらそれが正解です。
※安西先生・・・。
この記事を参考に、どこかで誰かの新たなレシピが生まれたら嬉しいです。
※『生地』だーけーにー。