お菓子作りにおける、卵白または卵黄だけ余る問題。
お菓子作りをする方なら、誰しもがぶつかる壁。
それが、「卵黄余り問題」。もしくは「卵白余り問題」。
※こないだ卵黄が余ったと思ったら今日は卵白が余った。
※みたいな事の繰り返し。
※毎日卵に振り回されてる気がする・・・。
卵白だけ使うお菓子とか、卵黄だけ使うお菓子とか
こちらの卵の都合に関係なく、「卵黄だけ」とか「卵白だけ」とかが必要になるので
※ほな逆に卵に都合あわせたらええんとちゃうか説。
※振り回すタイプの彼氏。か。
※惚れた方の負け。か。
どちらかが余っても、もったいなくて処分できないのが、お菓子作り隊あるあるですよね。
※つい先日大量の卵白が必要になり、この目に遭いました。
※そして、今私はこの記事を書いています。
※大量の卵白が必要だったから、今がある。
※↑どこに刺さる名言なん。
とはいえ、卵白の保存は簡単。
長期冷蔵保存もできるし、冷凍もできる。
でも、卵黄は?
「黄」って言うけどどっちか言うたら「オレンジ」だけど?
※そこちゃう。
※今から「卵オレンジ」に改名とか日本がパニックになる。
じゃなくて、実は卵黄も冷凍保存できるんです。
※知ってた?ねぇ知ってた?
※↑知ってたらこのテンションだいぶ恥ずいけど。
でも、普通に冷凍しちゃダメですよ。
※卵黄は “油” なのでね。
※普通に冷凍すると、解凍した時分離するよ。
というワケで、どうやって卵黄を冷凍するか、今から説明するから
耳かっぽじって聞きやがれ。
※謎の荒々しさとブログなのに「聞く」を促される理不尽さと。
卵黄の冷凍保存方法。
まずは、卵黄の重さを計ります。
※卵黄はL寸で大体20gあるよ。
そしたら、卵黄の重さの20%の砂糖を加えて混ぜます。
お砂糖が馴染んだら、ラップで包んで口を閉じたら冷凍庫へ。
※お砂糖は溶けなくてもOK。
※日付とお砂糖の量を書いたマステで閉じると後で便利よ。
※そしてそのまま冷凍庫に入れると冷凍庫のトレイにくっつくので、さらにラップで包むとなおよし。
これを冷蔵庫で解凍すれば、「ま、まさか、この卵黄が冷凍されていたなんてっ!(震)」
と思うほどナチュラルな卵黄に戻ります。
※ちなみにお砂糖を加えず卵黄のみで冷凍して解凍すると、分離して一部ゆで卵かっ!みたいな塊になってモロモロになります。
※卵黄としては0点。
お菓子作りに使う時は、入れたお砂糖の量を差し引いて使いましょう。
※とはいえ3〜4g程度は大体無視するタイプです。
これがね、卵黄だけ必要なクッキーとか、卵黄1/2が必要なパウンドケーキとか、ツヤ出しに少量の卵黄が必要な時とか
※もはや卵黄ハラスメントかと思うようなレシピある。
そんな時にめっちゃ役立つんです。
卵黄迷子になったら、ぜひ冷凍対応してみてください。
※なんでか卵白より卵黄捨てる方が勇気要る説。
ちなみに、「とき卵」も冷凍できるってご存知ですか?
※できるかどうかよりしようと思った事ない人の方が多いと思うけど。
とき卵は、卵をといたものを容器に入れて冷凍するだけ。
※小分けにするなら100均のシリコン型とかが抜きやすくておすすめ。
※クッキー作りに10gの全卵が必要。とかの時に役立つよ。
んで、使う時に冷蔵解凍するだけ。
※なーんや。それだけか。とか言うのやめてな。
※説明してる方も思ってるねんから。
これで、卵黄が余ろうが卵白が余ろうが、とき卵が余ろうが
全部冷凍対応すればよし。
※全卵冷凍対応可。
※↑中国語?
ついでにkinako調べでは、卵を殻のまま冷凍する方法もあるらしいです。
※やった事ないけど。
殻のまま冷凍して、5分程度常温において殻を剥いて、中身(←まだ凍ってる)を容器に入れて常温解凍
黄身が溶けたらOK。
※やった事ないけど。
その場合は解凍後すぐ食べましょう。
※知らんけど。
※でも冷凍解凍のTKGがめっちゃ美味しいらしい。
※食べた事ないけど。
※個人的には加熱調理してほしいけど。
お菓子作りに使う卵 どう選ぶ?
選ぶも何も、普通にスーパーで買ってます。という方がほとんどの「卵」。
ですが、素材にこだわって作るなら、やっぱ「高級卵」でしょう。
って思った事ないですか?
※多分やけどあんまないと思う。
※というワケで独り言感覚で聞いてください。
でもその考え、ちょっと待った!
※考えてもなかったのに待たされる身にもなれ。
高級卵だからといって、お菓子が美味しくなるとも言い切れないんです。
その昔、知人から「これ、めっちゃいい卵だからお菓子に使ってみて!」と言われ
※そんな昔でもないけど。
※さすがに平成ではあったと思うけど。
確か1玉50〜60円ほどする代物だったと思いますが
※通常の2〜3倍のお値段。
※ありがとう。本当にありがとう。
黄身が超濃厚で、黄色というよりオレンジ色。
こんな高級な濃厚卵だったら、そりゃ作るお菓子も美味しいに決まってら☆
そう思って、一番卵の味が感じられそうな「プリン」を作って食べてみたところ
プリンが卵臭い。
もうこれほぼ卵やん。
オーブンで焼く焼きプリンを作ったつもりが
ほぼ卵焼きやん。
となった経験があります。
※苦いより卵臭い経験。
あの時の残念さったらなかったわ。
※「ガーン。」てなった。
※↑リアクションは昭和。
でも、普段感じていなかった“卵臭い”という感覚を知った初めての時でもありました。
※時々いらっしゃいます。卵臭が苦手な方。
※その人の気持ちがわかるようになった時。
※↑人の気持ちに寄り添うパティシエ。か。
それからというもの、「材料に使う卵は高級であればあるほどお菓子が美味しくなる説」は、私の中から消えました。
※ガーン&チーン。
※でもその後普通に卵かけご飯にしたらのけ反るほど美味しかった。
※ちょっとだけ、泣いた。
とはいえ、その卵がお菓子に合わなかっただけで、作るお菓子によっては、その卵臭が合う事もあるかと思います。
※卵臭が活かされるお菓子とか。
※↑卵焼きしか出て来んのやけど。
そして、同じ高級卵でも、「ヨード卵光」で作るプリンは絶品!だったりするので
※どないやねん。てなる。
※でもマジでこれはやってみてほしい。
※めっちゃプロっぽいプリンできるから。
高級=お菓子に不向き。というワケでもないのです。
結果、“高級”かどうかが決め手ではなく、どんな特徴の卵をどんなお菓子に使うか?がポイント。
※今回の卵に関しては「黄身の濃厚さ」が特徴。
※それをどう活かすかがポイント。
※私は完全にコロしてしもたんでね。プリンで。
これは、卵意外にも言える事で、例えば生クリームも、脂肪分が高ければ高いほど美味しくなる。という事でもなく
どんな味や口当たりに仕上げたいか?で選ぶべき。
※たまに脂肪分指定のレシピとかあるけど、あれは絶対守った方がいい。
ジャムに使うフルーツも、糖度が高過ぎると砂糖とのバランスが取り辛く、ジャムには不向きになってしまう事もある。
※フルーツにもよるけど最低でも50%の砂糖は入れないと保存が効かなくなるのでね。
※だから甘くない落ちこぼれ的なフルーツが実は向いていたりする。
※そもそもジャムは保存目的以外にも、規格外のフルーツを美味しく加工して捨てずに食べ切るために作られていたのでね。
素材が素晴らしいからといって、絶対にお菓子が美味しくなるというワケでもない。という事が言いたかった。
※らしい。
お菓子作りを突き詰めていくと、最高の材料を使って、究極の美味しいやつを作ってみんなをのけ反らせてやろう!
※せめて「驚かせよう」で良くないか。
と考えがちですが、材料は適材適所。
※ここで「適材適所」って合ってる?
※↑「適材適所」が適材適所かどうか聞くってゆー。
高級かそうでないかに関わらず、味のバランスや仕上げたい理想の味に見合った材料を選ぶようにしましょう。
※ちなみに超高級卵はその後卵焼きにもされましたが、TKGの方が断然美味しかったです。
※美味しいやつはそのまま食べるのが一番美味しい説。
レシピに出てくる「卵1個」は何g
よくレシピ本等で見かける『卵・・・1個』の表記。
レシピを元に、スーパーにスーパーミラクルハイスピードで走ったものの
※ハイパーメディアクリエイター。か。
「卵1個言うても、どのサイズ買えばええのん?」となった事はありませんか?
多分、あんまりないと思います。
※問いかけの意味。
テキトーに10個入りパックを、何気ない仕草で手に取ってはいませんか?
※仕草は関係無いと思う。
※お菓子作りに仕草は関係無いと思う。
※長与千種はもしかしたら関係あるかもしらん。
※ないわ。
実は、お菓子作りにおける『卵1個』には、決められたサイズがあるのです。
※え!?マジ!?
※と、何気に手に取った10個入りパックを落とす・・・。
※↑割れて結局買うハメになる。
※安心してください。10個入りパックでもいけますよ。
そう。お菓子のレシピに出てくる『卵1個』の正体は、ズバリ『L寸』。
※単位が友近の西尾一男のネタの時のやつ。↑
通常『1個』と書かれている場合は、特別な場合を除き、L1個が基本です。
※その「特別な時」を教えてください。
間違っても『サイズいろいろ卵』の一番小さいやつとかで間に合わせないでね。
※たまーに「うずらか。」ってツっ込んでしまう小ささの卵ある。
そのサイズがどのぐらいの違いを生むかというと
卵Mサイズ(正味量)・・・約50g
卵Lサイズ(正味量)・・・約60g
※どちらも個体差によって多少前後する。
なんとっ!10gも違う。
※あくまで目安ですけどね。
※最大で10g差ぐらい。って感じ。
知らなかった方は、まーまービビると思う。
※落ち着いて。大丈夫。私がついてるから。
※↑コイツ一番頼りにならん説。
スーパーで見かけるパック卵の大体がMかLなので、それさえ知っておけばどうにかなりますが、スーパーによってはL寸が置いていないお店もあります。
※私の工房の近所のスーパーではL寸パックは6個入りしか置いてません。
※さらに5分程走ると、次のスーパーでは10個入りが置いてます。
※↑どこで必要とされる情報なんそれ。
『M寸』も実は少なかったり。
※Mっぽいけど『M寸』って書かれてないからパックのサイズ表記見たら『MS~ML』とか書かれてたりする。
※『MS』ってM寄りのS?それともS寄りのM?
※卵でアタマおかしなるわ。
それから、先程出てきた『サイズいろいろ卵』の場合
※激安スーパー等でよく見かけるやつ。↑
※規格外卵の聖地。
普段スーパー等では見かけない『S寸』が含まれている可能性もあります。
※だから『サイズいろいろ』って言ってんじゃん。
※そして『寸』を諦めない私。
S寸になると、(殻付きで)46g以上52g未満のものがSの規格サイズとなっており
※正味量になるとさらに減る。
L寸と比べると、かなり大きな差になるのです。
だからと言って、必ずL寸を、チャリをさらに5分走らせて買いに行かなければならないワケではありません。
※出てきたで。さっきの要らん情報。
※やっぱりここでも要らん情報やけどな。
卵L寸を、=60gと仮定(目安に)して書かれているため、M寸でもサイズいろいろ卵でも、溶いてから量って60gにすればいいのです。
※救われたサイズいろいろ卵達。
余った卵はお料理に使ったり、その他のお菓子に使いましょう。
※そしたら足りなくなってまた足して余って・・・を繰り返す地獄説。
※もう永遠に作り続けよう。
お菓子作りにおける「卵」 まとめ。
しかし奥が深いですね。卵って。
※こんなに卵について自分がこんなに熱く語る日が来るなんて思ってもなかったわ。
※人生って何があるかわからないですね。
※↑どんな人生歩んでんねん。
まとめると
・余った卵黄は冷凍する
・作るお菓子に合った卵を使う
※高級卵=美味しい。ではない。
・「卵1個」は60gを目安にする
という大きな3つのポイントに気をつけて卵を選ぶと、卵で失敗することは少なくなると思います。
※「卵の失敗」って何。
お菓子作りにほぼ使う大事な食材だからこそ、しっかりポイントを押さえて、正しく使いましょう。
※いつもあなたのそばに、卵とkinako。
※おはようからおやすみまで、暮らしを支える卵とkinako。