お菓子の販売、その前に。
さて、工房が完成し、いよいよ待ちに待った販売開始!
のその前に・・・
※コマーシャル。のやつか。
大事な、それは大事な、何をもってしても大事なステップがあります。
※重大発表の割に『ステップ』のとこ軽い。
それは、商品の『賞味期限設定』。
販売されているお菓子には、必ずパッケージに賞味期限が書かれているかと思います。
※もしなかったらお店にクレームをつけよう。
※クレームをあおるな。
あれってどうやって決めてんの?
と疑問を持った事はありませんか?
※自己判断とちゃうよー。
※そんなんしたら国の偉い人から怒られるよー。
今日はそのお菓子販売に大切な賞味期限設定の決め方についてご説明いたします。
賞味期限の設定方法。
そもそもお菓子を販売するにあたり、自覚しておかなければならないとっても大事な事。
それは、食べ物を売るという事は、それを買って食べた方の健康に影響を及ぼす可能性がある
という事。
※最悪食中毒やアレルギー反応を起こさせてしまう可能性があるという事。
※自覚を持って。しっかりと。
※食品以外の販売はその可能性が低いため食品に比べると販売しやすい。
美味しい、美味しくない以前の問題で、その食品が、まず食べてもいいものであるという“安全性”を保証しないといけないのです。
※ハードル高。
え?どうやって?
※一日おきに食べてお腹くだしたらそこが限度?
※絶対に違うよ。一番アカンやつよ。↑
詳しくは厚生労働省と農林水産省から出されている『食品期限表示の設定のためのガイドライン』をご覧いただければわかるのですが
頭の良い人特有の難しい言葉で長々と書かれているため、リンクに飛ばすにとどめて私が簡単に説明すると
※あんたが偉い人から怒られろ。
専門機関に検査に出して、OKがもらえたら設定できる。
です。
※アホの説明俄然わかりやすい説。
細かい基準は地方自治体により違うようですが、私の住む大阪府では、こんな感じで書かれています。↓
※好っきゃねん。OSAKA。
※『OSAKA』って『TOKYO』みたいに言うてみたけど結果スベってるとことか好っきゃねんOSAKA。
期限の設定を適切に行うためには、食品の特性、品質変化の要因や原材料の衛生状態、製造・加工時の衛生管理の状態、容器包装の形態、保存状態等の当該食品に関する知見や情報を有している必要があることから、表示責任者が期限の設定を行うことになります。
このため、表示責任者において、客観的な期限の設定のために、微生物試験、理化学試験、官能試験等を含め、これまで商品の開発・営業等により蓄積した経験や知識等を有効に活用することにより、科学的・合理的な根拠に基づいて期限を設定する必要があります。
大阪府HP『加工食品の表示』ページより引用
この、『微生物試験』と『理学試験』を専門機関に依頼して調べ
『官能試験』は自分で食べてみて、風味が飛んでいないか?味は落ちていないか?を調べます。
※官能試験も専門機関に依頼できるけど、私は私の味覚を信じて疑わないので自分でやってます。
※自分を信じて疑わないヤツ大体めんどくさい説。↑
例えば、微生物試験により賞味期限が10日で専門機関からOKが出ても
官能試験の7日目で風味や食感が変化し、味が落ちていると自己判断すれば
賞味期限は7日間。
※傷むのと味は別物。
※ちなみに味(臭い)に変化が見つかった時点での腐敗は相当進んでいる状態。
※腐敗したては人間の舌(鼻)では気付かない程度にしか変化していない。
※さすがの私でも。
※↑さっきからあんた誰やねん。
それが、賞味期限の“根拠”となり、その食品がその期間内安全である証拠として表示できるんだ。
※語尾が教育テレビの何かの博士風。
※白衣にヒゲ。↑
専門機関は、お住まいの都道府県で探すか、インターネットで検索すればたくさん出てきますが
※近くの専門機関なら持ち込みするか、遠方なら郵送でのやり取りになる。
※どちらも事前の相談や予約が必要な場合が多いので、一度問い合わせするのが●。
※普通『〇』やろ。
※塗るな塗るな。
それらもちろん、有料です。
※調べる期間にもよるけど、一番安いコースで一品5千円はかかる。
※微生物検査に『コース』とか無いから。
※そんな創作和食みたいなノリちゃうから。
私は最初の販売商品数種で検査費が10万円を超えました。
※白目で払った記憶。
小難しいうえに、最初は数品一度に調べる必要があるため、大きめの出費になるので要注意です。
※見積もりに入れておかないと氏亡するよ。
賞味期限設定方法 まとめ。
一度やってみれば慣れるのですが、最初は検査日数の逆算や検査項目等
わからない事だらけ。
※賞味期限パニック。
お金もかかるし、手続きの手間もかかる。
※賞味期限が長いものは検査結果にも時間がかかる。
けど、単純に知りたくないですか?
自分の作ったお菓子がどのぐらい美味しくて安全な期間を保てるのか。
食品を扱う者としての義務ではあるけれど、好奇心的な気持ちもあって
私は以降お菓子を作る時の参考にもしています。
※賞味期限がどのぐらいになるのかを考えて新作を試作する事なんかもできるようになる。
※デキるヤツ。か。
“ホームメイド”から“商品”にするためには、そんなところにも時間と手間とお金がかかる事を意識して
開業準備の見積もりに入れておきましょう。
ちなみに、検査は開業前でもできますが、あまりにも前過ぎると開業準備の経費(開業費)として認められない事があるので
そこんとこのバランスも考えて、よきタイミングで検査に出しましょう。
※開業準備って逆算の連続。
※もはや逆算しかしてない。
※↑どういう状態。