焼き菓子でも意外と出番が多い“絞り袋”。
『絞り袋』といえば、生クリームを入れて、それ何の形やねん。みたいな複雑な形の口金で
キラキラでヒラヒラのケーキを作る時に使うもの。
みたいなイメージじゃないですか?
※もうそこまでいったら偏見やろ。
ところがどすこい。
※力士感。
焼き菓子専門職人の私でも、意外と出番が多いのです。
主な使い方としては絞り出しクッキー。
※でしょうね。
それ以外にも、ゆるめの生地を型に流す時や、複雑な形の型にまんべんなく生地を行きわたらせる時
スリムパウンド型に生地を流したい時、絞りたい衝動に駆られた時。
※最後どんな時よ。
絞り袋を使うと効率よく作業できる事が多々あるのです。
今日は名前だけでも覚えて帰ってくださいね。
※知名度はあんたよりあるで。↑
絞り袋の種類と使い道。
実はこの絞り袋、種類があるってご存じでしたか?
※知らんでも生きていける。
クリスマス時期になると、自動的に生クリームのパックにくっついているやつは王道のポリエチレン製絞り袋。
※ゴメン。口金は要らんねん・・・。ってなる。
※でも一応置いとくタイプ。
100円均で10枚入りとかでも売ってます。
※使い捨てできる安心価格。
※100均ならソフトボトルタイプも売ってるよ。
※ボトル部分に生クリーム入れてシャカシャカすると生クリームができるらしいよ。
※使った事ないけどな。
使い方は、口をカットする前に口金を入れて
※しっかり先端まで押し込む。
カットしたい部分をハサミで挟んで印をつけ
口金を取り出して印部分をカットすると、丁度いいところで切れます。
口金用の他、マドレーヌやフィナンシェ等のゆるめの生地を、小さい型に注ぐ時にも便利。
※切り口部分を指でつまんで量を調節する。
そして、同じく100均でも売ってる、小さい『アイシング用絞り袋』。
私はアイシングしませんが、コーティングチョコレート等を入れて、細い線を描きたい時
※「描きたい」に宿るアーティスト感。
このアイシング用絞り袋を使います。
口をカットする前にチョコレートを入れて、入口を折りたたみ、小さめのボウルにダブルクリップで留めてお湯を注げば
面倒な湯せん作業無しで、簡単にチョコペンができます。
※ボウルで湯せんすると洗うの大変やし余っても保存しにくい。
※この状態で余ったら、余ったチョコレートをラップかクッキングシートに絞り出して固めると、次も使いやすいしムダなく使える。
そして、普段はあまり見かけない『布製』。
※これはさすがに製菓材料店でしか売ってるとこ見た事ない。
※素材はコットン。
急にプロっぽいよね。w
※生菓子屋さんでよく使われるやつ。
100均のものに比べ厚みがハンパないので、私はしっかり絞り出す大きな口金の時専用で使っています。
100均のものでも使えない事はないのですが、バターが硬い冬場なんかは
力いっぱい絞ったと同時に口金と袋の切り口から生地が飛び出します。
※あら、こんにちは。言うて。
布製は口金との隙間に強烈なタッグが組まれるので、破れたり、生地が意外な所から飛び出さない分
※ワンチーム。
使った後、口金が取り外しにくいので、外す時は絞り袋を裏返して口金を取り出します。
そして使い捨てよりお値段ははりますが、繰り返し使えるのでエコ。
※エコな袋=ある意味エコバッグ。
製菓材料店なら、布製もポリ製もサイズ違いで売っているので、使い道に応じて選んでみてください。
絞り袋を代用するならコレ。
急に必要になって買いに行けない時、代用するならチャック付きフリーザーバッグがおすすめ。
※ジップロック的なやつ。
同じポリエチレン製でそこそこ厚みもあるので、形以外はほぼ絞り袋。
※ジップロックそんなつもり無い。
大きめのフリーザーバッグを対角線状に三角に折って、テープで固定すると絞り袋により近付けられます。
※チャック部分もカットすると絞りやすくなるよ。
※↑『ジップ』の意味を根底から覆す使い方。
とはいえ元々安い物ですし、その辺に売られている物なので
※口のきき方に気を付けよう。
絞り袋は切らさないように買い置きしておくのがバターです。
※「ベター」な。
※焼き菓子屋ギャグとか今いらんから。
生クリーム以外でも実は使い道が色々ある絞り袋。
素材違いやサイズ違いで、どれが一番効率アップにつながるか、ぜひ試してみてください。
※布製やサイズ違いの絞り袋はcotta ←他、リアル店舗では富澤商店さんなんかにも売ってます。
ちなみに、口金も100均で売ってますが、本格的に作るならプロ用を使いましょう。
※100均のはプラッチック。
※プロ用は金属製。
線の出方とか細かな仕上がりが、やっぱちゃうわ・・・。となるので。
※夜空を見上げながら。↑
※どこで絞ってんねん。
口金についてはまた後日語ろうと思いますのでお楽しみに。