シフォンケーキが紅茶味だったら、そりゃ美味しいに決まってら。
我が母が、「カステラ」と称し愛してやまないシフォンケーキ。
※お母ちゃん。それシフォンケーキって言うんやで。
ふかふかでふわふわで、しっとり。
※そしてうっとり。
※最初のとこ羽毛布団みたいになってゴメン。
そんなシフォンケーキが『紅茶味(アールグレイ)』だったら、もう食べんでもわかる美味しいやつやん。
※プレーンでも美味しいのにやで。
それを実現しました。
※まるで世界初みたいに言うてるけどそんなレシピこの世に溢れてるで。
基本のシフォンケーキに『紅茶葉』と『ミルクティー』をプラスしただけなので、初心者の方にも楽しんでいただけます。
※基本ができてなくてもイケるぐらい簡単なアレンジ。
では、レッツ☆紅茶シフォン。
アールグレイ香る、18cm型 紅茶シフォンケーキのレシピ。
まずは、お約束の基本のシフォンケーキレシピをご一読ください。
基本的な作り方はほぼ変わりません。
ですが、今回は型の外し方を『手外し』にしています。
※基本レシピは包丁で外しています。
さて、それが吉と出るか凶と出るか。
※↑この言い方は多分『凶』やで。
その辺もお楽しみに。
材料(18cmシフォン型1台分)
- 卵黄・・・L3個
- ブラウンシュガー(A)・・・20g
- 紅茶葉(アールグレイ)・・・4g
※製菓用の粉砕されたものか、市販のティーバッグなら茶葉が細かいので便利です。 - 太白ごま油・・・25g
- 牛乳・・・70ml
- 紅茶(アールグレイ)ティーバッグ・・・1袋
- 薄力粉・・・70g
※おすすめは特宝笠。 - 卵白・・・L3個
- ブラウンシュガー・・・50g
※ブラウンシュガーはグラニュー糖でも可。
下準備
・計量が終わったら卵白をボウルごと冷凍庫に入れ、使う直前まで冷やしておく
・オーブンの予熱は170℃に設定する
・チャレンジ精神の結果が失敗に終わる事もあるという事実を知る覚悟をしておく
※詳細は最後の方見て。
手順
①ミルクティーを作る。
レンジで温めた牛乳にティーバッグを入れ、ラップをしてしばらく置き、ミルクティーを作っておく。
※実際使うのは40mlです。
②卵黄にブラウンシュガー(A)と紅茶葉を加え、すり混ぜる。
③太白ごま油を加え、しっかり乳化するまで混ぜる。
④ ①で作ったミルクティーを40mlだけ加える。
※余ったミルクティーはスタッフが美味しくいただきました。
※↑それはテレビのコンプライアンス的なテロップ。
⑤薄力粉をふるいながら加え、ダマがなくなるまで混ぜる。
※最終的な柔らかさは、すくい上げた時にリボン状に落ちて跡が少し残るぐらい。
混ぜ終わったら濡れ布巾をかけて、そっ。としておく。
※そっ。としておく事が優しさの時もある。
⑥冷凍庫から出した卵白に、ひとつまみのブラウンシュガーを加え、高速で攪拌する。
全体的に大きめの泡が立ったら、卵白用ブラウンシュガーの1/3を加える。
⑦泡が細かくクリーミーになったら、残りのブラウンシュガーの1/2を加え、高速で攪拌する。
⑧混ぜた跡が筋になって残るぐらいになったら、残りのブラウンシュガーを加え、さらに撹拌する。
※誰にも頼まれてないけど今回はこのメレンゲ作りの工程を詳細に書いてみました。
※「この辺の見極めがムズいねんなー。」と思っていた方に、この気持ちを受け止めて欲しい。
※頼まれてはないけど。
⑨泡がさらに細かくなり、メレンゲにツヤが出て、角の先っちょがほんの少しお辞儀する程度の硬さまで撹拌する。
※途中ハンドミキサーを動かす力に抵抗力を感じるのも、メレンゲの出来上がりのひとつの目安。
⑩ ⑨のメレンゲをホイッパーでひとすくいして、④の卵黄生地に混ぜる。
※この時のメレンゲは潰れてもいいので、卵白が見えなくなるまでしっかり混ぜる。
※むしろ「潰してやる。」ぐらいの気持ちで混ぜる。
※こうする事でメレンゲと卵黄生地を繋ぎやすくします。
※メレンゲの白は消えたけど、全体的に白っぽくもったりした感じ。
⑪ ⑨のメレンゲのボウルに⑩の卵黄生地を加え、ゴムベラで手早く底から返すように混ぜる。
メレンゲの塊が見えなくなったら混ぜ終わり。
※メレンゲの塊はないけど、全体的に『こんもり。』した感じ。
※メレンゲの塊が消えたらすぐに手を止める事。
※↑「メレンゲの塊」のとこ一瞬「ゲゲゲの鬼太郎」に見えへん?
※今急がなアカンとこやからそういうの後にしてくれるか。
⑫ ⑪を型に流し、お箸で3周ぐらいグルグルしたら、中心を押さえながら型を強めに「ドっ!」っと台に叩きつける。
※そして決心がついたら上司に辞表を叩きつける。
※↑向こう見ずはアカンよ。よく考えてから転職しなさいよ。
⑬予熱しておいた170℃のオーブンで30分焼成する。
⑭焼けたら一度台に叩き落とし熱気を抜いたら、すぐに逆さまにして台に置き冷ます。
※めっちゃ丁度いい台見つけた感。
※ちなみにWECKです。
※ま、普通のマグカップとかでも全然いいねんけど。
※どない。
⑮完全に冷めたら型から外す。
※これで出来上がりかと思いきや、今日のメインはここからやで。
※なんならココまで前フリやで。
久しぶりにシフォンケーキの『手外し』をやってみた結果。
さぁ、手外しをやってみよう!
とはいえ、私もめっちゃ久しぶりで、正直が自信ありません。
でも、ヤルっきゃない☆
※その前向きさがアダとなる。
※『☆』とか言うてる場合ちゃうねん。
コツは、例えしぼんでも必ずふわふわが帰ってくると信じる強い心を持つ事。
いざ。
まずは外側の生地と型を剥がす。
指先を外側の型に向け、生地を両手でしっかり押し、下がる所まで下げる。
※自分を信じて。気をしっかり持ってね。大丈夫、ココまではそんなに失敗しないから。
※ココま・・で・・・?
さらに、真ん中の煙突部分と生地を剥がすため、指で煙突を挟むように生地を押す。
※メレンゲがしっかりできてたら必ずふわふわは帰って来るから。
※もう泣かないで。
全体的にぺしゃんこになったら、煙突部分を持ち上げて型から外す。
※この時点で生地は絶望的に縮まってますが。
※泣かないで。
画像を見てわかる通り、包丁との外し方の違いは、この型に残った『皮』部分を残すか剥がすかの違いです。
包丁で外す場合は、この『皮』と型の間に包丁を入れ、シフォン生地に付けたまま外すのに対し
手外しの場合は、『皮』は型側に残し、キレイに皮を剥いた状態で外します。
※だから包丁より手外しの時は仕上がりの色がちょっとだけ薄い。
さて、ここからが問題です。
※問題かつ難題。
底の剥がし方。
煙突部分を持って逆さまにし、型の底とシフォン生地をゆっくり剥がします。
※このあたりでシフォン生地のふわふわは帰って来ています。
※不幸中の幸い。
※というかこの時点では不幸前の幸い。
※画像をご覧の通り、イヤな予感しかしません。
※ココでやめておけば良かったと思いながら、読者様のためにチャレンジする事を恐れず挑戦した戦士の行く末をご覧ください。
ゆっくりと煙突部分を回転させ、1周したら・・・
はい失敗。www
※戦死。
どこかの火山の噴火口でしょうか。
※新しいオリジナルケーキ『FUNKAKO』でしょうか。
※違うわ。ただの失敗や。
煙突部分側の生地が、ごっそり型側に持ってかれました。
※しかも生地にでっかい穴開いてるのん何アレ。w
というワケで、初心者の方は包丁外しが無難です。
※あんた初心者ちゃうやろ。
※いや、だからこそ手外しは難易度が高いんだよ。って事を伝えたかったんよ。
※(あ、失敗するかも・・・)って思った時点で包丁に切り替えるか迷ったけど、初心者の方はこんな失敗も見た方がいいと思ってやりきったんよ。
※正直後悔はしてるけど。w
包丁外しが上手にできるようになったら、底以外は手外しで底のみ包丁。という手もアリです。
あるいは、包丁外しのみで一生を終えても何ら問題はないので、変にチャレンジしなくても生きてはいけます。
※それを言うならシフォンケーキ自体作れなくても生きてはいける。
いずれ手外しを完璧にしたい。という方のみ、今回の失敗を活かし
※頼む、活かしてくれ。
踏み台にして成長してください。
※そして上手な手外しの方法を教えてください。w
ただし、味はめっちゃ美味しいです♡
※心臓が岩クラス。↑
甘くてふわふわで、しっとりしていて、アールグレイの香りがするケーキが美味しくないワケない。
※その時手外しかどうかなんて、関係~ないさ~♪
※人生で大切な事は全て大西ライオンのこのギャグが教えてくれた。↑
食べた後に鼻から抜けるアールグレイの香り、しゅわしゅわ感、どれを取っても「美味しひ・・。」しか出てこないシフォンケーキです。
※ちょっと泣いてます。
※味の感動より後悔で。↑
もちろんシフォンサンドでも。
アールグレイの香りを存分に楽しむため、この紅茶のシフォンケーキに関しては
添え物は生クリームぐらいで充分です。
※フルーツとか無しの方が私は好き。
※そんな事よりカットしたら意外と噴火口デザインが目立たくなってる件。
そして、合わせるのはもちろんアールグレイティー。
※アールグレイまみれ。
外し方は各々研究していただく事にして、味は間違いなく美味しいので
基本のシフォンケーキができたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね☆
※それ以上のチャレンジはせん方がええよ。
※それを伝えたくて・・・春。
シフォン型他、材料はまとめてcotta ←が便利でお得です。