お菓子作りに使う『生クリーム』と『ホイップ』の違い。
私は焼き菓子屋なので、CUIREのお菓子であまり生クリームを使う事はありませんが、レシピライターのお仕事で使う機会はめちゃんこ多いです。
※アラレ音頭でその多さを表現。
※焼き菓子以外も作れる子。なんやで。
そして思いました・・・。生クリームの横で売られてる「ホイップ」って何やねん。
※いやさすがにそれは知ってたけど。
※構成上の都合で盛って書いてます。
生クリームとどう違うねん。
ホイッパーとどう違うねん。
※ホイッパーはお道具です。
ホイップ ホイッパー ホイッペスト か。
※特に「ホイッペスト」が大のお気に入り。↑
と思っていらっしゃる方も多いと思うので、検証してみる事にしました。
※「ホイッペスト」は誰も思ってない。
※↑なんなら生まれて初めて聞いた言葉。
※私も生まれて初めて使った。
まずは、さすがにこれはご存じかと思いますが、主な成分が
生クリーム=動物性脂肪
ホイップ=植物性脂肪
例えるなら、牛乳と豆乳の違い。みたいな感じです。
※乳製品を乳製品で例えた時。
↑こちらが生クリームの成分表示。
※「クリーム」の主張がスゴい。
※誇りを持ってクリームやってます。
※ちなみにスーパーで売ってる生クリームは大体乳脂肪分36%が多いけど、たまに45%も売ってるとこもあるよ。
↑こちらがホイップの成分表示。
※こちらは植物性脂肪分37%。
※乳脂肪分に1%勝ってます。
※何を戦わせてんねん。
お値段は、ホイップが生クリームの約半分。
※生クリームがホイップの約倍。
※↑なんで同じ事言い替えたん。
そりゃそれだけ違ったら「クリーム」とも書きたくなりますよね。
※違いはそこです。って言いたい感。
そんな細かい事はいいんですよ。
※まーまー尺使ったのに。
お値段や脂肪分の違いより、実際泡立てた時の仕上がりと味の違いが大事。
まずはホイップ。↓
ソフトクリームですか?いえ、ホイップです。
※↑何の時間。
続きましてー
生クリーム。↓
ピンボケしてますか?いえ、気のせいです。
※いや絶対してるやろ。
ちょっとモソモソっとなってるのは私が泡立て過ぎたせいです。
※ただのポンコツミス。
と言いますのも、生クリームに比べホイップは泡立てるのに少し時間がかかります。
なので、ホイップと同じ時間泡立てると、生クリームにとっては泡立て過ぎになるんですね。
※言い訳感強。
でも、その結果わかった事は、ホイップの方が時間はかかるけどミスしにくい。
※泡立て過ぎにくい。
※↑どんな日本語。
そして、ホイップは見た目くっきりしてるけど口当たりなめらかなクリームが作りやすい。
※生クリームはちょっと緩いかな?ぐらいで止めないと・・画像のように・・・モソモソします。
※モソモソをモジモジ伝えるな。
=ホイップは、加減がわかり辛い初心者の方でも安定して使えると思います。
※↑加減がわかり辛い初心者が言うてます。
そして、生クリームに比べ、ホイップの方が白いのも特徴です。
※隣に並べて比べると・・。レベルですが。
※生クリームは若干乳白色入ってる。
※「乳」だけに。
くっきり真っ白に仕上げたい時は、ホイップがおすすめ。
※どんな時。↑
生クリームとホイップの「味」の違い。
そして味。
ホイップは、クリーミーであっさり。
生クリームは、クリーミーでしっかり『乳』。
クリーミーさは同じでも後味が全く違っていて、生クリームの後味がめっちゃミルク感強め。
※鼻に抜ける匂いがめっちゃ『乳』。
ホイップは「スっ。」って感じでした。
※後味を「スっ。」だけで表現しました。
ざっくり言うと『生クリーム=こってり』か『ホイップ=あっさり』か、といったところでしょうか。
とはいえそれはどちらが良いとか悪いとかではなくて、好みの問題なので、どんなお菓子に仕上げたいか?で選べばいいと思います。
※クリームの半分は「自由」でできています。
※牛乳が飲みたい時と豆乳が飲みたい時があるように。
それから、同じ量だけ泡立てて、同じ量のグラニュー糖を入れたのですが、生クリームの方が甘く感じました。
※グラニュー糖の量間違えたんかと思った。
※ぐらい甘かった。
おそらく乳脂肪分が持つ元々の甘味が影響しているのでしょう。
※知らんけど。
というワケで、個人的には安くてもホイップクリームは全然アリです。
※「安かろう悪かろう」の時代終わった説。
※でも実際めっちゃ進化してる。
※昔のホイップはもっと美味しくなかった。
逆に牛乳の匂いが苦手な方や、生クリームで胸やけを起こすタイプの方には、むしろホイップの方が好まれると思います。
このあと泡立てたホイップにあんこを混ぜてあんクリームを作ったのですが、普通にめっちゃ美味しかったです。
もしかしたらあんこやチョコレート等の混ぜ系フレーバークリーム向きなのかもしれません。
※『乳』が主張しないのでね。
※「混ぜ系」って何。
※「二郎系」の進化系?
生クリームとホイップの使い分け。
ただーし!「泡立てた“クリーム”としての使い道」以外の使い道の時
※泡立てずに液状のまま使うレシピの時。
お菓子によっては、動物性油脂と植物性油脂で仕上がり(口当たりや香り)が違ってくるので、デコレーションではなく液状のまま混ぜて使う時は、できるだけ逆らわずに生クリームを使いましょう。
※でもそれもやってみないとわからんから何とも言えんけど。
※もしかしたら逆に美味しい!みたいな事もあるかもしれんし。
※→結果曖昧。
それから、火を通す・通さないも影響します。植物性か動物性かで、火を通すと違いが出るから。
植物性のホイップは、火を通すと分離する可能性が高いので、生クリームをレンチンしたり沸騰直前まで加熱してから使うレシピなどは、植物性のホイップで代用するのは避けましょう。
※お母さんからのお願いです。
第三の生クリーム!?「料理がクリーミー」はお菓子に使えるのか?
生クリームとホイップの違いがほんのりわかり始めた所で
※まだ序盤やったんか。↑
同じ生クリーム棚に並んでいた、この『料理がクリーミー』。
※スーパーでおとなしく手に取っていましたが、心の中では「何!?聞いてないけど!?一体これなにぃーーーー!?」ってなってました。
※落ち着け。↑
何それ。第三の生クリーム?
※第三のビール的な。
「料理がクリーミー」になるのはわかったけど、商品名は?と思ったら、それが商品名でした。
※斬新。
※『私のフランス料理』ぐらい斬新。
商品名はさておき、成分表示を見てみると・・↓
乳脂肪分:15% + 植物性脂肪分:15%
ちょーーーど間突いてくる。w
お値段も、ちょーーーど生クリームとホイップの間。w
※冷静と情熱のあいだ。ぐらい間。
生クリームも作るお菓子によって乳脂肪と植物性脂肪を混ぜてブレンドして泡立てる事あるし、コレならその調合要らずでめっちゃ便利やん。
と思ったら、なんと!この商品、泡立ちません。
※パッケージに「ホイップはできません」って書いてある。
※でも常温保存はできるらしい。
※冷蔵保存でいいからホイップできてほしかった。
とはいえ、もしかしたら・・ワンチャン泡立ったりせんやろか・・・
※疑心暗鬼こじらせおばさん。
と思って、ダメ元で泡立ててみました。
※人の言う事絶対聞かんコイツ。↑
ボウルの底を氷水にあてて、ハンドミキサーの速度を徐々に上げて・・・
も、是が非でも泡立たん。
※頑なにゆるゆる。
※最初の1分ぐらいで細かい泡にはなったから、よっしゃイケる!と思ったらそこが頂点でした。
※後は凪のようにただふわっとした液状が広がるだけ。
※永遠に。
雪印さんからしたら「だから言うたやん。」って話ですが、一応実験なので。
※何事もやってみないとわからないので。
※だからゴメンて。
でも、ほんのちょっと泡立ったので、これをコーヒーに乗せたらめっちゃ上手な2層のクリームコーヒーができあがるんじゃないでしょうか。
※取り繕った感強。
でも思いました。生クリームを液体のまま使う時はコレめっちゃ使えるかも。と。
液状で使う生クリームの代用としてなら全然使えるのでは。と。
※ちょっと言い方変えて2回言う。
なぜなら、味は生クリーム寄りだから。
※アリ寄りのアリ。
なので、泡立てて使うデコレーション系以外の用途には全然使えそうです。
※料理だけじゃなくお菓子もクリーミー。
※↑商品名コレに変更しましょう雪印さん。
※斬新が過ぎてクレーム来ると思うわ。
※でも話題にはなるで。↑
※炎上商法。か。
例えばチーズケーキとかパンナコッタとか、ケーキ生地に入れる「生クリーム大さじ1」の時とか、液状で使う生クリームも結構出番多いのでね。
※加熱に強い!って書いてあるし。
それに使っていきましょう。
※↑何の権限があって。
スーパーで見かけたら、ぜひ一度使ってみてください。
※そして感想を聞かせてください。
※↑人のチカラでデータを取るな。
結果、好みの問題。だけど注意点あり。
結局、生クリームでも植物性ホイップでも、第三の生クリームでも、どんな材料やお菓子に合わせて、どんな仕上がりにしたいのか?で使い分けるのが最終的な正解。
生クリームの方がお高いからといって、必ずしもホイップより美味しくできるというワケではありません。
※どちらを美味しいと思うかは自由。
※クリームの残り半分も「自由」でできています。
※↑結局100%「自由」やん。
※もうそれクリームじゃなくてただの「自由」やん。
長々と書きましたが、最後はお得意の「結果、好みの問題です。」でした。
ただし、泡立てて使う以外の使い方によっては、植物性ホイップで代用するとえらい事なる。ということがあるので、要注意です。
※生クリームに火を通して使うレシピでホイップは代用しないでね。
それぞれの性質をよく知ったうえで、その特徴を上手に活かし、使い分けましょう。
現場からは、以上です。