コツは生地の硬さにあり。膨らんでしぼまないシュー生地の作り方。
シュークリーム、しぼませた事ありますか?
私はあります。
※堂々と。そして凛として。
※すな。プロが。
※いや、小学生の頃ね。
※まだピュアでお菓子作り初心者の頃。
膨らんで「できたー!」と思ってオーブンから取り出したら
瞬間「シュー。」ってしぼむやつ。
※シュークリームの「シュー」はそこから来てるんか思た。
※逆に。
※↑何の逆。
あれ、悲しいですよね。
※気持ちまでしぼみます。
※言うて。
というワケで、今回は「初心者でもしぼまない!失敗しないシュークリームの作り方」を、失敗した事のある私がご紹介します。
※↑説得力抜群。
ポイントを先に申し上げますが、焼く前の生地の状態が重要。
硬過ぎても柔らか過ぎてもいけません。
逆に、そこさえ押さえれば、扉を開けてもしぼみません。
※もう扉に怯えないで。
では、レッツ☆オープンザドア。
※扉とともに心を開いて。
失敗しないシュークリームのレシピ。
下準備
・「シュー生地をしぼませないぞっ!」という気合い以外特になし
※↑準備でもなんでもないただの気持ちの問題。
※気合いで失敗せえへんねやったら誰も失敗せえへんわ。言うて。
・とはいえ失敗する事は大事
※失敗してからがお菓子作りの始まりです。
※↑名言としては、薄い。
・オーブンの余熱は190℃に設定しておく
手順
※と見せかけてキャンドルジュン。やったらどうする?
①鍋にバター、水、グラニュー糖、塩を入れ、火にかける。
沸騰させなくてもいいので、グラニュー糖とバターをしっかり溶かす。
※だからって沸騰させたらアカンってわけでもないねんけど。
※とにかく溶けてさえいればいいねんけど。
※↑何のもじもじやねん。
②バターとグラニュー糖が溶けたら火を止め、薄力粉をふるいながら加える。
※ふるって入れてもどのみちダマはできるからあんま意味ないような気もするねんけど。
※でも気持ちふるいながら入れたらダマ少ない気もするけど。
※だからもじもじやめてってば。
ふるいきったらゴムベラで混ぜ、大きなダマがなくなったら再び火をつける。
混ぜながら加熱すると一部が塊になってくるので、めげずにそのまま混ぜ続けると、最後は大きな塊になります。
鍋肌からツルっと剥がれて鍋の中でコロコロ転がせるようになったら火から下ろします。
※ゴムベラの躍動感。
③ ②によくといた卵を少しずつ加えます。最初の1個分は躊躇なく加えてください。
少し加えたら、ゴムベラで練るようにして混ぜます。
卵感が消えたら次の卵を入れる→練る→卵→寝る を繰り返す。
※寝るな寝るな。
問題は、卵1.5個を過ぎたあたりから。
このあたりから生地の状態を見ながら加えます。
少し加えては混ぜ、その都度生地がだんだん柔らかくなるのを肌で感じながら、最終的にゴムベラで持ち上げた時、5秒ぐらいかけてゆっくりもったりと落ちて、落ちきれない生地が三角にゴムベラに残る程度の柔らかさを目指します。
※世界で一番わかりにくい説明。
※気持ちはあるねん。のやつ。
④生地を絞り袋に入れ、天板に対して垂直に、5cm程度の大きさに絞ります。
※私はシルパットを敷くよ。
絞ったら先っちょが “ツン” とするので、指先を水で濡らしてならします。
※「よ〜しよしよし。」って言いながらならすと愛着がわきます。
全体的に霧吹きで水を吹きかけたら、予熱しておいた190℃のオーブンで20〜23分焼成します。
※下準備でそれは聞いてなかったぞ。おい。
この時、膨らんでしっかり焼き色がつくまで、絶対にオーブンを開けてはならぬ。
※赤子泣いても扉開けるな。
※↑泣いたとしてもシュークリームが目的ではない。
その他の焼き菓子では、オーブンの習性で焼きムラが出るのを防ぐため、途中でオーブンを開けて天板を返したりしますが、シュークリームの時ばかりはご法度です。
※今回ばかりは開けてはなりませんぞ。
※↑キャラがブレブレなん気になって何も入って来えへん。
それに耐え忍んだ者だけが味わえる、しっかり膨らんだシュー生地がコチラ。↓
焼いて粗熱が取れた後も充分に膨らんだまま、しっかりその形を保っています。
カットすると中に大きな空洞が出来ていれば、バッチグー。
※未来に残したい言葉100選のひとつ『バッチグー』。
※ちなみに『必死のパッチ』も残したいです。
これでシュー生地は完成です。
ポイントは生地の柔らかさと放置焼成。
悪い例をやってみました。
※敢えて失敗する勇気。
例えば、生地が柔らかかった時↓
※ゴムベラからサラサラ落ちる柔らかさ。
※L寸卵を丸々2個入れました。
この状態で焼くと↓
一瞬膨らむものの、20分を待たずして焼き色がつき過ぎ、泣く泣くオーブンを開けると
※とか言いつつわざとやってんねんけどな。
※やらせか。
お約束のようにしぼみます。
※そしてそもそもあんまり膨らまない。
卵が多いと中まで火が通る前に焼き色がついてしまい、表面だけが焼けてしぼんでしまうのです。
裏もこのザマ。↓
※大きくくぼんでる。
※シイタケかよ。
それから、生地がいい状態でも、焼成途中にオーブンを開けると
庫内の温度が一気に下がり、せっかく一生懸命膨らもうとしていた生地がしぼんでしまいます。
※シュー生地が膨らんでる途中でしょうがっ!
※kinaの国から2022。
気になるのはわかりますが、彼らにとってとても大事な時なんです。
※一生懸命自分達の力で立ちあがろうとしているんです。
そっと見守りましょう。
※信じてあげましょう。
というワケで、大事なポイントはふたつ。
焼く前の生地の硬さと、オーブンに入れたら最低でも20分は絶対にオーブンを開けない事。
※先生、何度でも言います。
※みんなが聞いてくれるまで、何度でも言います。
そこさえ押さえれば、絶対に失敗しません。
※それでも失敗する人いたら連絡ください。
※慰めてあげるから。
※↑そんな事より原因を考えてください。
とはいえ、シュー生地だけで終わってしまったので、次回は中に詰める『ディプロマットクリーム』をご紹介します。
※クリーム詰めるとこまでやるつもりがシュー生地だけで記事パンパンになった時。
※伝えたい事が多過ぎる暑苦しさ。
※あ、生地だけに。ね。「記事」のとこ。ね。
※↑言い忘れるぐらいならやめてしまえ。
クリームの部も、お楽しみに。