【検証】生クリームの量の違いによる「チョコガナッシュ」の違い。

製菓材料研究室
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「チョコガナッシュ」とは?

「チョコガナッシュ」って、ヒーローの必殺技みたいな名前ですが
※「チョコガナーッシュ!」言うて。
※指先からビームと共にチョコが出るシステム。
※敵がネチョネチョになって倒れるシステム。
※→食べ物で遊ぶんじゃないの。

マカロンの間に挟んだり、チョコサンドクッキーに挟んだり、トリュフを作ったりと

バキバキのチョコじゃなくて、柔らかさと滑らかさを持たせたチョコレートにしたい時に使う

要は「チョコレートクリーム」です。

作り方は簡単。温めた生クリームを砕いたチョコレートに混ぜて溶かすだけ
※香り付けに洋酒を加えたりもするよ。

簡単なのに本格的なお菓子に仕上がる、割とマルチなやつです。
※もちろん使うチョコレートによって味もレベルも変わるけどね。
※おすすめはクーベルチュールチョコレート。

今日は名前だけでも覚えて帰ってくださいねー。
※いや名前ぐらいは知ってるやろ。

チョコガナッシュに混ぜる “生クリームの量” で仕上がりってどう変わるん?

そんなマルチなア・イ・ツですが、チョコレートと生クリームの配合が、レシピによってまちまち

一体どれが正解か、わかりません。
※「製菓」だけに。
※↑「製菓」と「正解」かかってんねん。
※説明さすなよ。おもんなくなるやん。

というワケで今回は、チョコレートに入れる生クリームの量で、ガナッシュの仕上がりがどう違うのか?

を検証したいと思います。

検証したのはこの3種。

左から、生クリーム25%、生クリーム50%、生クリーム75%、生ビール1丁!
※最後威勢のいい居酒屋。

を配合しました。
※生クリームの乳脂肪分は35%。
※もうしばらく「%」を見たくない気分。

それぞれガナッシュがどんな柔らかさになるのかを見ていきましょう。

生クリームを温めて刻んだチョコレートに加え、約1分放置した後、混ぜて完全に溶かし

冷めた状態で見てみます・・か?
※いや見てください。

まずは25%。↓

スプーンですくうと、もっっったりとゆっくり「ボト。」っと落ちる感触。

そのあと、落ちたガナッシュの跡は未だ消えません。
※心の傷跡。みたいに言う。

これを「重めレベル5」としておきます。

次に50%。↓

諸事情により少し分離しているのですが
※他のお菓子に使って余ったやつを冷やしてたやつ使ってん。
※ゴメンて。

同じくもったりゆっくり落ちますが、「ボト。」までは行かず、スプーンから容器までリボン状に落ちる感じ。

落ちた跡も、ゆっくりと消えていきます。
※癒えてきたんか、心の傷。

「重めレベル3」といったところ。

最後は75%。↓

もうトロっトロ。

スプーンからサラサラと落ちて、跡形もなく消えていきます。

これは「重めレベル1」

この状態で使うなら、レベル1の25%は液状でも使えるお菓子じゃないと使えませんね。
※それがどんなお菓子なのかと聞かれても今すぐ出てきませんが。

50%と75%はこの状態でもクッキーなどに挟みやすい。

かーらーのー。冷蔵庫で1時間程度冷やしてみましょう。

25%が冷え固まった状態。

これね。スプーン持ち上げてるんとちゃいますねん。

スプーンぶっ刺さってますねん。

冷凍庫から出したてのハーゲンダッツの感触。
※要は、硬い。

食べてみると、ゆっくり口の中でとろける感じ。

ほぼチョコレート。
※でしょうね。見た目からして。

そして50%が冷え固まったところ。↓

スプーンが立つ程ではないにしろ、硬めではあります。
※すくうのに力は要ります。

が、動かしやすく扱いやすい
※固まっても操作性は◎。

食べてみると、スルっと溶けてなめらかな味わい。

一般的にチョコガナッシュと言えば、この50%のレシピが多いですが

その理由がこのあたりでわかってきます。
※味と操作性のバランスが一番いい。
※時間と手間とチョコレートを返せ。

ちなみに冷え固まった後、常温に戻した場合、夏場なら溶けてきます
※冬はいけそう。

持ち運ぶ時は季節も考慮しましょう。
※↑お菓子に使って持ち運ぶ時ね。
※ガナッシュそのまま持ち運んだらただの変なチョコガナッシュおばさんだから。
※友達減るよ。

最後に75%が冷え固まったところ。↓

「冷え固まった」と言いましたが、固まってません
※トロトロではないにしろ、固形ではなくクリーム状。

チョコスプレッドとして使うなら丁度いい感じ。

食べてみたところ、「濃ゆいチョコクリーム」と言った感じ。
※最初からクリーム状だから、お口の中にねっとり広がる。

生クリームの量が多いため、「クリーミー」を超越して油分が強く感じられます。
※中年の胃にはちょっと厳しい。

が、スプレッドとしてパンに塗ったり、少量をトッピングとして使うなら、アリ。

それぞれどのお菓子に使うかは、あなた次第。

生クリームの配合量による違いがわかったところで

それぞれをどんなお菓子にどのような状態で使うかは

あなた次第です。
※最後自分。
※いつだって自分。

作りたいお菓子によって、使い分けましょう。
※もちろんこの3種以外にも40%とか60%とかオリジナルの配合で作るのもアリよ。

私なら、25%はトリュフ系、50%はサンド系、75%はシュークリーム等の生菓子のトッピング系(←中にね。)

とかですかね。ご参考まで。

チョコレートはスイートでもミルクでもブラックでもOK。

使い勝手も良く、お菓子の仕上がりが1ランクアップする便利なアイテムなので

覚えておくと何かの時の何かの役に立ちます。
※それはどの材料も同じ説。

ぜひ参考にして使ってみてください。
※私はこの後この大量のチョコガナッシュを使って何を作るかを必死で考えます。
※祈れ。

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