結局『カソナード』って何やねん。
いつかのお砂糖の回で少し触れました、『カソナード』。
お砂糖の一種である事はわかったけど、結局その謎のお砂糖の正体はわからないまま。
※謎も何もカソナードはカソナードですけどね。
どんな特徴があって、一体どんなお菓子に使えばいいのか?
他のお砂糖との違いは何なのか?など
今日はそこんとこ、掘り下げてみたいと思います。
『カソナード』というお砂糖の正体。
カソナードは、フランス生まれの茶色いお砂糖。
さとうきび100%でできており、その特徴はバニラやはちみつの香りがするところ。
袋に鼻を突っ込んで香りを嗅いでみると、甘~いカラメルのような、少しほろ苦い香りがします。
※↑嗅ぎ方気をつけて。
※そしてバニラとはちみつどこ行ったん。
その香りがお菓子の風味に奥行を出し、芳醇な甘さを演出してくれます。
粒の大きさはやや大きめで、サラサラ。
※こぼすと大変。
※↑ほぼ事件クラス。
茶色いお砂糖は基本精製されていないので、ミネラル分が豊富。
カソナードに関しては、茶色と言ってもやや透明がかった茶色で、まぶすとキラキラ輝きます。
※だからってそれは何の役にも立てへんけど。
お値段はカソナードが1g約¥1.6に対してグラニュー糖が1g約¥0.6
とカソナードの方が断然高額。
※圧勝する高級砂糖。
なので、テキトーに入れときゃええか。で使える代物ではありません。
※カソナード使う時めちゃ慎重説。
※そういう意味でもこぼすと大変。
それが、カソナード。
※ドヤ。
お菓子作りにおけるカソナードの主な使い方。
その芳醇な香りの高級砂糖を、いざどんなお菓子に使うのか?
有名な使い方としては、『クレームブリュレ』の上のパリパリ部分。
器に入ったクリームの上に、カソナードをまぶし、バーナーで熱すると
カソナードが溶け固まり、パリパリのカラメル状になって、クレームブリュレが完成します。
※あれはパリパリの高級砂糖なんやで。
※心して食べて。
※↑食べにくいわ。
やってみるとわかりやすいのですが、クレームブリュレの上のお砂糖をグラニュー糖に代えてみると
焦げ目がうまくつかず、ムラになります。
※経験アリ。
※よっぽどテクニックが無いとキレイにキャラメリゼできない。
これは、カソナードは火を通すと均一に溶ける性質があるから。
なのでクレームブリュレ以外にも、パリパリにブリュレしたいお菓子があれば
カソナードを振りかけてバーナーで炙ると、どんなお菓子もクレームブリュレ風にしてくれます。
※全お菓子ブリュレ化計画。
それから、そのキラキラした輝きを利用して、火は通さずデコレーション的な使い方をする事もできます。
※キラキラ役に立ってるやん。w
アラザンまで目立たなくていいけど、ちょっとアクセントを付けたい時
最後にパラパラ振りかけるだけで、華やかさを演出する事ができます。
※粒が大きめなのも活きてくるよね。
そして、私のお気に入りの使い方は、もちろん焼き菓子の材料として。
シンプルなお菓子にもうひとつ、風味や奥行を出したい時
カソナードがいつも傍にいてくれました。
※高いけど。
※お金払わな傍にはいてくれへんけど。
CUIREでカソナードを活かした代表的なお菓子といえば、マドレーヌ。
※ただし粒が大きめなのでしっかり溶かして使う。
粉とバターとバニラだけでは、シンプルで素朴な味は出せても、芳醇で高級感のあるお味はなかなか出せません。
そこにカソナードを使うと、お口に入れた瞬間の、いわゆる“お砂糖の味”が全然変わってきます。
※濃ゆいお砂糖の味がする。
ほんの少しの違いですが、あなどるなかれ。そのお菓子の“味の特徴”にもなりえるスゴいやつなんです。
※カソナードが味の決め手になる事もある。
※高いけど。
使った事のない方は、ぜひ一度お試しでもいいので使ってみてください。
※高いから勇気要るけど。
そしてその味の違いを経験してみてください。
※世界が変わるよ。
※↑え?お砂糖で?
※うん。高いけど。
カソナード まとめ。 そしてお知らせ。
要点をまとめると、カソナードは粒大きめで、香りも強めのお砂糖。
クレームブリュレ他いろんなお菓子に使えます。
※勇気さえあればどんなお菓子にも使える。
万能かと思いきや、値段でつまずくのもある意味特徴。
これだけのカソナードの特徴と使い方、それを知っていれば、今日からあなたも立派なカソナーディスト。
※ちょっと、いやかなり無理があったな・・・。
カソナードは、あなたと私のcotta ←さん、もしくはECモールでも普通に売ってます。
そしてお知らせ。
お菓子のプロによるレシピをシェアするWebサイト、『シェアレピ』さんにて、わたくしkinakoがこれから色んなお菓子のレシピを公開していきます。
このブログに載っていないレシピもたくさん載せる予定なので、そちらも良かったら見てみてください☆
※初回はダックワーズの回です☆