【検証】バターとオイルで作るお菓子の仕上がりの違い。

製菓材料研究室
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お菓子作りに使うバターをオイル(油)で代用するとどうなる?

このブログをご覧の、お菓子作りリテラシーの高い皆様はご存じかと思いますが、マフィンだけでなくその他お菓子も、バターではなくオイル(油)を使うレシピが存在します。
※ちなみに「リテラシー」は雰囲気で使ってます。

そして、バターをオイル(油)で代用する事もできます。

それは知ってるけど、仕上がりってどう違うんですか?って思わないですか?
※質問の質問。

思いましたか?
※質問の質問の質問。
※ほぼ詰問。

というワケで、今回はわかりやすく検証するため、マフィンでその違いを調べてみました。

これからマフィンを作る時の参考にしていただければ辛いです。
※「幸い」かと思いきや「辛い」。
※横棒一本で真逆の意味になるんですねー。言うて。
※一生必要ない情報。↑

オイルマフィンとバターマフィンの違いを、実際焼いて比較してみた。

まずは、オイルとバター以外の材料は全く同じにしました。

そしてオイルは、マフィン6個分に対して40g。

バターはいつものレシピと同じく75g。
※詳しくは基本のバターマフィンのレシピを参照。↓

パーセンテージで言うと、バターの約53%分をオイルに置き換えています。
※キリ悪過ぎるやろ。
※せめて60%にすれば良かった。

バター生地は、室温に戻したバターから作り始めるのに対し
※室温バターに砂糖→卵→粉類と牛乳・・と混ぜていく。

オイル生地は卵→砂糖→オイル→粉類と牛乳・・と混ぜます。
※ちょっとだけ作り方が違う。

「オイル」には今回クセのない太白ごま油を使用。
※逆クセスゴ。

焼く直前の生地の状態を見てみると

バター生地は↓

はい。いつもの安心感。
※人生は不安でいっぱいです。

ツヤのあるなめらかなまとまった生地。

対してオイル生地は↓

ツヤはあるけどとにかくゆるい
※そらそうなるわ。

例えるなら、ホットケーキ焼く直前のやつ。のちょっと硬めなやつ。

具を混ぜたりする時に影響しそうなので、バターをオイルで代用する時は注意せよ。
※「せよ」ってリアルで使う人初めて見た。↑
重い具を入れる時は特に注意。ゆるいオイル生地では焼成してる間に沈むぜよ。
※「せよ」からの龍馬。

これらを同じ型に半量ずつ入れて3個ずつ、同じ温度で同じ時間焼成した結果・・

手前3つがバター生地。奥3つがオイル生地。

オイル生地が、上ではなく横に広がる現象が見られます。
※広がるというか、焼いてる途中に横に流れた感じ。

型から外して真横から見てみると・・

バター生地はしっかり上に膨らんで、可愛いキノコ型に。
※毒キノコちゃうよ。
※誰が毒舌kinakoやねん。
※↑今日ぐっすり眠れそうな程うまい事言えた感。

対して横に流れたオイル生地には、水道の蛇口感が見られました。
※あるいはリーゼント感。
※左の2個とかもはやリーゼント同士がメンチ切ってるようにしか見えん。

そう。オイル生地は上に膨らむ力が弱いんです。

でも、量を減らして型から溢れない程度にして焼けば、この横流れも解消されると思うので、オイル生地の場合は、いつものバター生地の量より少なめに型に入れてリーゼント事故を防ぎましょう。
※サムネ画像にひとつだけオイル生地が隠れています。
※見つかるかな?
※ヒントは「左リーゼント」です。

そして、カットして断面を比べてみたところ・・

左がバター生地。右がオイル生地。

バター生地が上にしっかり膨らむのは、この大きめの気泡が多いから。

持った感じも、バター生地の方が軽くてふわふわ。
※オイル生地は若干硬め。

でも、オイル生地のこの目の詰まったぎっしり感も全然悪くないし、そこは好みの問題です。
※どんな生地に仕上げたいかによる。

味は、バター生地は“バターの香り”と言うより“乳製品の香り”を強く感じました。
※鼻に牛乳詰まってんか思た。

ゆえにコクがあってミルキーなお味。
※ミルキィーーー!!!
※↑「ミキティーーー!!!」みたいに言う。

対してオイル生地は後味さっぱり

乳製品の香りが少ない無い分、小麦粉の香ばしい香りが引き立っています。
※ようこそ。小麦の世界へ。
※↑バター生地にも小麦入ってるで。

それから、ちょっと不思議だったのは、オイル生地の方がずっしりして硬めなのに

しっとり感はどちらも同じぐらいだった事。
※世界マフィン3大不思議のひとつ。
※他の2つを教えてくれ。↑

硬いからと言ってパサついてるワケでもなく、ふわふわだからと言ってスカスカしているワケでもなく

そこは喧嘩両成敗。
※いつから喧嘩してたんや。

時間が経ったらまた何か変わるかしら?と思って翌日も食べてみましたが、ほぼ変化無し。
※何の時間。

変わらず同じぐらいしっとりしていたし、味の変化も特にありませんでした。
※ただし、今回は酸化しにくい太白ごま油を使ってるからこそ味が変化し辛い説もあります。

しかし冷蔵保存する時は、バター生地はバターが硬くなってカチカチになるのに対し、オイルマフィンは冷やしてもカッチカチになりません
※固まり方がザブングル。

でも、結局レンチンして食べるので、やはり両成敗。
※喧嘩をやめて。二人を止めて。マフィンのために争わないで。もうこれ以上。

じゃあ、じゃあどう使い分けたらええのん!?となりますわな。
※仲裁に入るおっさんの言い方。

個人的な意見ですが、膨らまなくてもいいからあっさりしたマフィンが作りたい時はオイル

あるいは、その他の素材を引き立てたいならオイル。
※バターの香りで邪魔されたくない時。

しっかり膨らませて、プレーンでも充分美味しいマフィンが作りたいならバター
※バターがベター。w
※何がオモロいねん。↑

乳製品アレルギーだけど、豆乳なら大丈夫という方がいたら、牛乳を豆乳に変えてオイル生地で作れば
※豆乳は豆乳でアレルギーがある方もいるので。要注意ですけどね。

乳製品アレルギーの方でも楽しめます。
※バター生地に近いマフィンが楽しめるぞい。

バターマフィンとオイルマフィンの違い まとめ。

ダラダラ書くより表にまとめました。
※最初からそうして欲しかった件。

バターオイル
膨らみ
(膨らみ大)

(膨らみ小)
気泡多い
(大きい)
少ない
(小さい)
食感ふんわり軽めぎっしり重め
コクありあっさり
香り乳製品の香り小麦の香り
冷やすと固くなる柔らかさ変わらず
しっとり感

これらの違いから、オイルのレシピにはオイルを使う理由があり、バターを使うレシピにはバターを使う理由があり、最終的には好みの問題。という結果になりました。
※十八番。
※と書いて「おはこ」と読む。

どんなマフィンが作りたいか?から逆算してバターかオイルかを選んで作りましょう。

ちなみに、オイルはココナッツオイルやオリーブオイルとかでも作れます。
※ココナッティな味にしたいなら。
※↑ココナッツのお菓子食べたら「Oh!ココナッティ!」ってならん?
※ならんやろ。

今回はマフィンで検証しましたが、パウンドケーキやその他ケーキ系でも同じような違いが出ます。

今後の皆さんのオイル菓子の参考になれば幸いです。
※エンジョイ!オイルスイーツライフ⭐︎
※↑直訳すると「油菓子の人生を楽しめ」。
※なんか嫌。

可愛いキノコマフィン型はコチラ。↓

その他ECサイトでも買えますが、ちょいお高いです。

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