【検証】強力粉をブレンドしたパウンドケーキ比較。

製菓材料研究室
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強力粉をブレンドしたパウンドケーキって、どんな?を検証。

先日、強力粉に関して熱く語りましたが

実際、パウンドケーキに使う薄力粉の一部を強力粉に変えたらどうなるん?

って話ですよね。
※あくまでブレンドする前提でね。
※全強力は危険よ。
※弱強力でいいのよ。
※ちなみに剛力は彩芽よ。

強力粉の記事で、「使う薄力粉の10%程度から調整して、薄力粉の置き換えて使ってみてください♪(ルン。)」

とかハイテンションでほざいておりましたが
※ほざいてはいないよ。
※元々こんなテンションなんだよ。

10%でどこまで理想に近づけるのでしょう?

というワケで、作って比較してみました

・タンパク質(グルテン)少なめのスーパーバイオレット(タンパク含有量6.2%)

・多めのエクリチュール(タンパク含有量9.2%)

・スーパーバイオレット+強力粉(薄力粉の10%分)

の3種でパウンドケーキを焼いて、膨らみや食感等を調べました。

「薄力粉に強力粉を添加!?何ソレ!超やってみたいんですけどぉ〜!」

と思っていた方の、参考になれば幸いです。
※読者様の中にそんなキャラの方がいない事を祈りながら書いています。

いざ。

タンパク含有量の違いと強力粉添加ケーキの違い。

※誰が天パやねん。
※「添加」ですってば。
※「天パ」に敏感過ぎるやろ。

まずは、割れ目から見てみましょう。

ピンボケしてても伝わる汚字はさておき、

左から「スーパーバイオレット」 → エクリチュール → スーパーバイオレット+10%の強力粉

になります。

薄力粉以外の材料は全て同じ。焼成時間、温度も全く同じです。

それぞれ膨らんだ分だけ割れ目がしっかり出ていますが、強力粉入りの割れ目がやや控え目な印象

そして、エクリチュールは割れ目が2本に分かれています。

スーパーバイオレットの急カーブも気になるところ。
※ツキノワグマ的な。

写真で見ると強力粉入りの焼き色が強く見えますが、写真の照明の加減でそう見えるだけで

実際はそこまで大差ありません。
※焼き色詐欺。か。

次に高さを見てみましょう。

これまた大差ない結果。
※どうかこの検証実験の意味をください。

側面で見る高さ(型にくっついて上がってきた生地の高さ)はほぼ同じ。
※全部3cm。

でも、そこから膨らんで一番高くなっている頂点の高さは、スーパーバイオレットがNo.1
※「セクシャルバイオレットNo.1」みたいに言う。

とはいえ、スーパーバイオレットが5cm、強力粉入りが4.9cm、エクリチュールが4.7cm

と、微々たる差。
※頼む。意義をくれ。

強力粉を入れたからといって、また、タンパク含有量が多くても少なくても

膨らみはそこまで変わらない、という事。

とーはーいーえー

流石に食感で出るでしょうよ。違いが。
※出なければ終わるゲーム。

カットして食べてみましょう。

見た目の生地のキメ細かさは、エクリチュールがNo.1

キメ細かいというより、生地がぎゅっと詰まった印象。

=ずっしり系のケーキ。の象印。
※「印象」かと思ったら「象印」だった時。↑
※魔法瓶か。

私はこの“ずっしり感”が好みで、ケーキにはほとんどこのエクリチュールを使っています。

次に強力粉入りがキメ細かく、最後はスーパーバイオレット。
※今回はNo.3。
※桑名さん、ごめんね。

ただし、キメが粗いというのは、それだけ空気をよく含み、よく膨らんだという事
※「ぎゅ。」じゃなくて「ふあ。」

それは好みの問題で、ふっかふかのケーキが好き。という方ももちろんいらっしゃるかと思うので

どれがいいとか悪いとかの話ではない事だけ覚えて帰ってくださいね。
※いやそれ以外の話も覚えてもらおうよ。

そのキメの細かさが、もちろん食感に影響します

エクリチュールは、しっとりしてぎゅっと詰まった食感。
※メロンパン口の中で「ギュー。」ってした事ない?
※それに近い感じ。
※そんなんしてるん私だけやったらごめん。
※ちなみにカステラの時もやります。

スーパーバイオレットはふかふかして若干のもろもろ感あり。
※ちょっと粗めの口当たり。

そのもろもろ感が、パサつきにも感じられる。
※ような気がする。
※↑なんとかして違いを出そうと必死のパッチ。

でも、なぜかスーパーバイオレットが一番甘味が強いと感じました。
※砂糖の量は同じなのに。
※小麦の甘味?

強力粉入りは、ふかふかさと共に、ずっしり感と若干の生地の“硬さ”を感じます。
※だからってエクリチュールの詰まった感じとはまた別。
※大袈裟に表現すると“パリっと感”。
※かなり大袈裟やけどね。↑

そしてやっぱりちょっと粗めの口当たり。

ふかふかだけではない、ちょっと硬さもある面白い食感。

これは強力粉を混ぜたからこその独特の食感かな、と思います。

強力粉を添加した生地は、タンパク含有量多めの生地とはまた別。説。

結果、それぞれがそれぞれ違う表情を見せてくれた結果となりましたが
※そらな。

ズバリ、強力粉を添加しても、タンパク質含有量の多い生地とはまた別の仕上がりになる
※完全な代用品にはならない。

という事。
※多分添加率20%にしても、その特徴が増すだけだと思う。

ただし、強力粉を添加したものは、強力粉を添加したケーキにしか出せない食感があり

それはそれで美味しい。

てゆーか、全部美味しい。
※結果、美味しい。

なので、もっと美味しくするために、その特徴をどう活かすか?

はたまた、作りたい理想のケーキに近付けるためにその特徴を活かす

等、用途によって使い分けるのが、◎。
※最後記号で終わるポップさ。↑

この検証結果を見て、強力粉が20%だったらどうなるの?

エクリチュールに強力粉を添加したらどうなるの?

とか、気になったら一度作ってみてください。

思った通りになったり、全然違ったり、驚きの結果が出たり

たくさん出た結果の分だけ、お菓子作りが上手になりますよ。
※最後説教かよ。

ぜひ色々試してみてね。

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